中医学を勉強したいという方が数人いらして勉強会をはじめました。
(現在は休講中です。皆さん仕事をもっておられ、時間の調整がうまくいかないことや
一度休んでしまうと次のとき他の方と歩調が合わなくなってしまいます。一番の原因は自分の
講義に魅力がなかったためです。中医学である程度相談できるようになるまでには相当な根気が
必要です。)
正直のところ自分も30年以上勉強していても理解できないことがほとんどなのです。
そんな状態で教えるなどということが無茶だったと反省しています。
中医学の言葉は使用される場所で意味の変わることがあり、理解していただくのにこまることが
あります。
まず躓き、中医学の勉強を続けるのがいやになるのが精・精気・精血・精血同源だと
気付きました。私自身明確に説明することが出来ませんでした。
まず「精」ですが生命活動を維持する基本物質とあります。
また先天の精・後天の精とあり、先天の精は父母より受け、腎中に貯蔵されています。
先ず、出生すると先天の精に依存し、先天の精は後天の精が化生するための基盤を整えます。
先天の精は後天の精の継続した滋養を必要とします。
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この辺の言葉の説明で挫折してしまいますね。
次に「精気」ですが飲食の水穀から化生した精微物質であり、営気・衛血及び腎が貯蔵
する腎精の機能が含まれます。腎精の機能面をいっていると考えると解りやすいかも
知れません。
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次に「精血」ですが、臨床において「精血」は通常、血液のことを指します。
飲食物が脾胃による消化を経て、営気や津液などの栄養分となり、心肺の気化作用に
よって血に転化する(血液の化生)。
また腎精が充足することで、骨髄を化生し、骨髄が生じる。また
血液が不足したとき、腎精が化生し血液に転化して血を補う。
精と血は互いに滋養し、互いに転化する。
腎は精の貯蔵を主り、肝は血液の貯蔵を主る。
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「精血同源」
精と血との間には互いに産生し、転化する関係がある。
腎精は肝血が化生した精の補充を絶えず受け、肝血は腎精の滋養に依存している。
勉強会などでは軽く飛ばされてしまうところです。
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