季候の変化が極端に変わり体調を崩す方が多く、胃部の不快感などあると医院などで六君子湯が
よく処方されています。
もちろん問題はないのですが、ちょっと加減してもらうとより効果があがります。
胃腸の不調を訴える方はストレスに弱い人が多いのですが木香という生薬を加えると胃腸の気滞
(腹満・腹痛・悪心・嘔吐)を除いてくれます。
さらに醒脾和胃作用のある縮砂(しゅくしゃ)という生薬を加えると、他にも多剤を処方されて薬
でお腹がいっぱいになっている方には効果があります。
ちなみに上の処方は香砂六君子湯といいます。
これだけでも効果は十分あるのですが、これに「気病の総司」「女科の主帥」といわれる香附子を
加えると、現在のストレス社会ではさらに期待できます。
そのために香附子・紫蘇が含まれる香蘇散を一緒に使用してもらうことがあります。
香附子は「殊更やもめ独居の人に用ゆ可し」といわれています。
私の住んでいる地方では、年々,一人暮らしのご老人がおおくなり、これから使用する機会が
多くなってくると予想しています。
漢方薬は上のように諸症状に対しベストな薬の組み合わせを考えていくのが本分です。
エキス剤をだして「これ飲んでみて。」というほど安易に使用されるものではありません。
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