西洋医学から考える睡眠の法則と中医学の考えがあまりにも似かよって共通性が
あるので、あらためて中医学のすばらしさを新たにすることができました。
「子午流中」は鍼灸取穴法に関する学説のひとつだそうですが
「子」は陽の始まり、「午」は陰の始まり、一日の陰陽の動きと人体の気血が
経脈を循環し流注する過程を12の臓腑にわりあて、気血の満ちる時間、特定の
経穴が開き、衰えると閉じるという法則。
鍼灸治療において刺針するべき穴位を選択するさいの根拠となる学説だそうです。
- 眠りに必要なキーワード
①:脳の温度が下がってくる(その逆に手足が温まる)
AM4:00頃が最低。手足の冷える人は脳の温度が下げずらい。
②覚醒ホルモンのステロイドホルモン値が下がってくる
AM:3:00頃が最低
ストレスの強い人はステロイド刺激ホルモンの分泌が多く、ステロイド
ホルモン値が下がらない。
③:メラトニン(睡眠導入ホルモン)値が上がってくる
AM:4:00が最高
メラトニンは必須アミノ酸のトリプトファンからつくられ、脳内に
取り込む為ブドウ糖が必要、食生活も重要な要素。
「子時」:夜の23時~1時
陰が最も旺盛な時間帯、入眠し陽気を養います。
旺盛な陰は静を主り身体を入眠させます。胆に気血が流注する
時間帯です。
「丑時」:陽気が生まれたがまだ弱い、陽気を大事に保護する時間帯
肝に気血が流注する時間帯です。
夜11時から翌朝3時まで寝ないと、肝気、胆気が弱く思考力の低下、不安感、神経質
になり憂欝になります。
西洋医学ではこの時間帯にしか成長ホルモンが出ないのと深く共通性があるように
思えます。
この時間帯しっかり寝て次の「寅時」を迎えます。AM3:00~AM:5:00
(子午流中の寅の刻で陰陽のバランスを取り始める。
臓器は肺で、人は静から動へ転化する時間帯です。
睡眠に必要な三要素のピークが睡眠を必要とする時間帯の直後にくるのが
興味深いです。
現代医学が盛んにに研究していることで中医学を参考にすることは他にも
たくさんあるようです。
コメント