数年前、西部邁のゼミナールという番組で東洋医学が紹介されていました。
自由診療で東洋医学治療をしている川田靖子医師との対談です。
西部邁が中医学でいうところの「厥冷」で全身に紅斑がでる疾患を治療してもらい
東洋医学のすばらしさを知ったようです。(表現としては真寒仮熱のほうが正しい、
内臓の冷えが強く陽気を体表に追いやってしまう血熱妄行の状態です。)
西洋医学では限界があったと言っています。
少しでも中医学を勉強していれば考えの及ぶところです。
日本を代表する知識人にして初めて東洋医学を認識したという番組でした。
川田医師が「如何にして東洋医になりしか、もともとは耳鼻科の西洋医です。」
具体的に次の三点を言われています。
①:診療していて不治の患者が多かった。
(自分の治せなかった患者が中医学でよくなり、中医学を学びなおしたという
西洋医が身近にいた。)
②:同じ検査結果なのに、よくなる人と悪化する人がいる。個人差の問題が
どこにあるのか気になった。
③:自分の状態がこんなに悪いのに、西洋医学の検査ではどこにも異常が見つからない。
上のような理由で東洋医学を学びはじめましたと言っています。
身体の問題だけでなく「心身一如」のことも言われていました。
「西洋医学でいうと難治の疾患が増えていますが、東洋医学で考えると実に
単純に解決することもあり、中医学を勉強していればあたりまえに見えることも
あります。」
一般の方が中医学に興味をもっていただけるよう頑張っていきたいです。
中医師という国家資格があるのは中国・台湾・韓国だけです。
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