皮膚疾患

アトピー性皮膚炎

アレルギーにおよぼす中薬の影響

アトピー性皮膚炎に免疫抑制剤などの新薬が使用されるようになっています。当然いままでの治療で効果が期待できなく、患者さんが迷ったすえのことは解ります。薬局などに相談されても責任を負うことは不可能です。当店では薬品の能書はお渡ししてよく読んでい...
アトピー性皮膚炎

皮膚の防衛機能を上げる衛気(えき)

アトピー性皮膚炎を中心とする皮膚疾患の方は中医学の概念でいう「衛陽不固」が多いようです。 衛陽不固のため、悪風があり、腠理が空疎のため、津液が外泄して自汗がみられ、外邪が侵入しやすくなり風邪をひきやすくなります。一般的に顔色が白く、舌質淡、...
アトピー性皮膚炎

心脾顆粒(帰脾湯)「医方集解からみるアトピー性皮膚炎への応用」

今回は少し長くなりそうです。 現代人は「憂」が関係深く、肺に関係する疾患が増えています。(憂傷肺) 肺に関しては、肺の気虚では補中益気湯、肺の陽虚では人参湯など、五行の母子関係でいう肺の母にあたる脾の処方をよく使用します。 なかでも心脾顆粒...
皮膚疾患

癮疹「いんしん」(現代の蕁麻疹に似ている)

左側の写真、蕁麻疹とわかるでしょうか。日本では消風散がよく使われます。右側がこの患者さんにたいする処方です。 慢性化してくると難治な皮膚病になります。最近はコリン性蕁麻疹が問題になっているようです。ここで言いたいのは蕁麻疹でも、原因、相談者...
アトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎の漢方治療」東洋学術出版社②

前回に続き上記の本の平馬 直樹先生の書かれている部分の抜粋です。乾燥型湿疹について次のような記述があります。 「臨床経験を積むにつれて、養血潤膚で対処できるケースはそれほど多くないように感じるようになった。たしかに局所は血燥潤養不足であって...
アトピー性皮膚炎

「アトピー性皮膚炎の漢方治療」東洋学術出版社①

1996年5月に出版された本です。何度も読んでいるうちに理解できる部分が増えてくるものです。 最初購入した時に一生懸命読みましたが、当時の自分には理解できない部分が多くありました。 24篇あるのですが現在も自分の肌に合う先生と、理論がしっく...
皮膚疾患

·中医学で考える皮膚の養生

中医学では皮膚のことを玄府(げんぷ)といいます。また気門、鬼門ともいいます。 「玄」は深奧、深遠、玄妙などの意味があります。玄妙は辞書でみると奥深い道理などとでています。「府」は空の意味。なので皮膚は「玄妙なる空」と考えられ、なにか難しい意...
皮膚疾患

掌蹠膿疱症

よく相談を受ける皮膚疾患に掌蹠膿疱症があります。写真はかなり症状が良くなったときです。最初、ご相談に見えたときはもっと紅斑が強く膿疱もありました。薬を飲み始めて一ヶ月ほどでだいぶおさまっています。 この皮膚疾患はウミが溜まった無菌性の膿疱と...
皮膚疾患

尋常性乾癬

とにかく難治な疾患です。原因が不明です。完治は難しいとされ、症状の緩和に重点がおかれます。銀白色のかさぶたをむりやり剥がすと、点状の出血がみられます。(アウスピッツ現象) 西洋医学では、ひどい状態になると免疫抑制剤なども使用しますが体力消耗...
皮膚疾患

緊張と不安と痒みとの関係

『諸痛瘙痒,、皆属干心』という言葉が中医学にあります。もろもろの痛み・痒みが五臓の「心」に関係するということです。 「痒み」は繊細な感覚で、心が感知できるということですが、痒みは普段緊張すると、皮毛はのびやかさを失い気血が表層に到らず身体の...