読書(自分の心に残った名言)

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健康について 「人生論ノート」三木清

現在は医療機器などの進歩によって数値で健康であるか不健康であるかを客観的に決定される時代ですが何か違っているように感じています。 病因の検査で必要以上に心配してしまい、強迫観念の恐怖症になってしまう方が少なからずいます。 三木清の「健康につ...
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廓然無聖(かくねんむしょう)東京物語 原節子

武帝が達磨大師に自分の功徳をたずね「無功徳」と答えられ、では「真の功徳はどのようなものか」とさらにせまった時にいわれた言葉が廓然無聖(かくねんむしょう)だそうです。 難しい言葉ですが青空がカラット晴れ渡って世間の価値で求められるようなもので...
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成熟のとらえ方

成熟は穀物が実るとか物事を成し遂げるという意味があるようですが人間には善悪の成熟があるようです。普段は善的の成熟に使用しているようです。 「人々が学んでいる四書五経は、孔子、孟子が説いた教えを記したものである。それなのに善の善なる境地に達す...
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懐かしき北国の街

札幌、旭川とコロナで大変な状況ですが何とか早く落ち着いてほしいです。 就職し最初に配属されたのが札幌支店でした。同僚もすでに退職していますが、大学時代・札幌勤務時代が一番思い出深い時代です。いまでも「北国」という言葉が好きです。 石川啄木 ...
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中医学と哲学

ユーチューブで北京中医薬大学の曲黎敏教授の講義を無料でみることができます。2012年に発刊された「生命沈思録」を部分的に解説されています。 長く中医学の勉強をしてきましたが、これほど興味ある講義を聞いたことはなかったです。先生の講義では哲学...
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近代日本の知識人と中国哲学 徐水生(武漢大学教授)

中国医学も、もとはといえば中国哲学から発祥しています。中医師が「易経」を読んでいるのを見ることがあります。 第三章 東西哲学の融合の独創 西田幾多郎と中国哲学この章について紹介したいと思います。 西田幾多郎といえば日本を代表する哲学者、自分...
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学問のすすめ 福沢諭吉 著 伊藤正雄 校注

確かに歴史に残るような本は為になることを言っています。次の文は、福沢諭吉の「学問のすすめ」を引用です。 心事のみ遠大にして、事実の働きなきもまたはなはだ不都合なるものなり。心事高大にして働き乏しき者は、常に不平を抱かざるを得ず。世間のありさ...
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生と病の哲学 生存のポリティカルエコノミー  小泉義之 著

ちょっと足をのばし行ったことのない書店で、上の本に妙に惹きつけられ、帰宅そうそう興味ありそうな部分を読み始めました。 哲学用語が難しく、簡単に読み進めることができませんが何となく理解できます。 「ポリティカルエコノミー」とは経済学的研究を総...
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猛烈に諸縁を放下し、専一に己事を究明する

漱石の本を読んでいると必ず中医学にも関係する言葉だと気付くところが出てきます。 今回は「門」の最終部分に出てくる箇所です。 「猛烈に諸縁を放下し、専一に己事を究明する」夢想国師の言葉のようですが、このなかの諸縁を放下するという言葉は曲黎敏先...
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漱石「彼岸過迄」にみられる脳中の元神と心中の識神

漱石の作品にはまるで精神分析医が思考しているような箇所がよくみられます。 僕の頭(ヘッド)は僕の胸(ハート)を抑えるためにできていた。行動の結果からみて、甚(はなはだ)しい悔いを遺(のこ)さない過去を顧みるとこれが人間の常体かとも思う。けれ...