中医学

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五臓の異常を簡単にみる

よく足がつるという人に病院などでよく芍薬甘草湯が処方されます。 足がつるという症状を中医学的にみると「肝血虚」です。肝血虚では握力なども弱くなります。 よくクシャミをする人がいます。 中医学では、外邪に対する腎陽の防御力です。腎陽が不足して...
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健脾化痰と養陰化痰の割合「一切の咳嗽、上焦痰盛を治す」

原因はさまざまですが、痰が肺に阻滞して長期になり、化熱され、傷陰され長期の咳嗽、切れにくい粘痰、痰熱互結となり心窩部の圧痛を生じたご相談です。 最初は後鼻漏の相談でした。「湿邪」は長期に停滞することにより、可熱され「痰熱」になっていきますが...
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痰の病症

中医学で言う痰には,狭義と広義の二つの異なった意味がある;狭義の痰は、単に喀出される痰液を指し;広義の痰は、体内の経絡、臓腑の各所に留まってさまざまな症候をあらわす。 たとえば痰が肺に留まれば、咳喘,痰多を;心に留まるれば、心悸、神昏、癲狂...
中医学

胃部の不快感で六君子湯がよく処方されますが、ストレスがあれば加減したい。

季候の変化が極端に変わり体調を崩す方が多く、胃部の不快感などあると医院などで六君子湯がよく処方されています。 もちろん問題はないのですが、ちょっと加減してもらうとより効果があがります。 胃腸の不調を訴える方はストレスに弱い人が多いのですが木...
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腰痛によく使う処方です。

「腰背痛を治す、独活寄生湯、それ腰背痛は皆なお腎気虚して、冷湿地に臥し風にあたり得るところなり。 速やかに治すこと時ならざれば、しばしば脚膝に流入し、偏枯冷痹にて緩弱し、あるいは腰痛し攣脚して重痹となる、宜しく急ぎこの方を服すべし。『備急千...
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陽気の成長

易経と中医学は関係が深いようです。中医師がよく読んでいるのを見かけます。またある年齢になると易経を勉強したくなる人が多いようです。 人間が成長していく過程での困難をあらわしているのが、水雷屯(すいらいちゅん)の卦です。(䷂) 陽気が初めて発...
肝の病理

肝の病理 疏肝の薬対 柴胡ー芍薬

小柴胡湯の加減方については別の分類を行います。 「肝」・「胆」が表裏の関係にあるということで、少陽経(手少陽三焦・足少陽胆経)の病理に「肝」の異常が出るため、「肝胆」として考えています。 肝の生理もいろいろありますが、今回は精神疾患にかんす...
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三焦(生命活動の維持と水液代謝の通路)

三焦、これほど悩ましいものはない。中国医学独特の概念であり、いまだに統一した結論がありません。生理機能に関しては詳しいのですが実体がはっきりしません。 「三焦」は臨床に深くかかわっています。 「三焦」は決瀆(けっとくの官である。)決は決定す...
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中風(卒中) 脳充血と脳貧血

脳卒中で倒れる人が私の周りでも多くいます。やはり予防が一番ですが突然だったのでまったく気にしていなかったという方がほとんどです。 必ず「なにか変わった自覚症状はなかったですか」と質問していますが、無かったと答える人がほとんどです。 中風(卒...
中医学

中医学で考える脳梗塞の予防

西洋医学の脳梗塞の予防はもっぱら血小板の凝固抑制により血流のスムーズな流れを確保すること。また高血圧による血管にかかる圧力を抑え血管を保護しようという考えです。 血圧の基準値が医師によって違います。血圧の下げすぎは血液の自救作用をなくしてし...