中医学 三焦(生命活動の維持と水液代謝の通路) 三焦、これほど悩ましいものはない。中国医学独特の概念であり、いまだに統一した結論がありません。生理機能に関しては詳しいのですが実体がはっきりしません。 「三焦」は臨床に深くかかわっています。 「三焦」は決瀆(けっとくの官である。)決は決定す... 2020.11.15 中医学
皮膚疾患 癮疹「いんしん」(現代の蕁麻疹に似ている) 左側の写真、蕁麻疹とわかるでしょうか。日本では消風散がよく使われます。右側がこの患者さんにたいする処方です。 慢性化してくると難治な皮膚病になります。最近はコリン性蕁麻疹が問題になっているようです。ここで言いたいのは蕁麻疹でも、原因、相談者... 2020.11.14 皮膚疾患
読書(自分の心に残った名言) 近代日本の知識人と中国哲学 徐水生(武漢大学教授) 中国医学も、もとはといえば中国哲学から発祥しています。中医師が「易経」を読んでいるのを見ることがあります。 第三章 東西哲学の融合の独創 西田幾多郎と中国哲学この章について紹介したいと思います。 西田幾多郎といえば日本を代表する哲学者、自分... 2020.11.11 読書(自分の心に残った名言)
アトピー性皮膚炎 「アトピー性皮膚炎の漢方治療」東洋学術出版社② 前回に続き上記の本の平馬 直樹先生の書かれている部分の抜粋です。乾燥型湿疹について次のような記述があります。 「臨床経験を積むにつれて、養血潤膚で対処できるケースはそれほど多くないように感じるようになった。たしかに局所は血燥潤養不足であって... 2020.11.10 アトピー性皮膚炎皮膚疾患
読書(自分の心に残った名言) 学問のすすめ 福沢諭吉 著 伊藤正雄 校注 確かに歴史に残るような本は為になることを言っています。次の文は、福沢諭吉の「学問のすすめ」を引用です。 心事のみ遠大にして、事実の働きなきもまたはなはだ不都合なるものなり。心事高大にして働き乏しき者は、常に不平を抱かざるを得ず。世間のありさ... 2020.11.09 読書(自分の心に残った名言)
アトピー性皮膚炎 「アトピー性皮膚炎の漢方治療」東洋学術出版社① 1996年5月に出版された本です。何度も読んでいるうちに理解できる部分が増えてくるものです。 最初購入した時に一生懸命読みましたが、当時の自分には理解できない部分が多くありました。 24篇あるのですが現在も自分の肌に合う先生と、理論がしっく... 2020.11.06 アトピー性皮膚炎皮膚疾患
精神疾患 心の病はなぜ起きるのか 森田理論の原理 「こころの病に挑んだ知の巨人」 山竹伸二 著 日本を代表する精神科医の解説書です。本来なら理解し難いものを解りやすく解説しています。この中の森田正馬について引用しました。 「神経質」:普通の人にも起こる感覚、気分に対して過度の執着を示し、誤... 2020.11.05 精神疾患
糖尿病五臓代謝平衡法 糖尿病(五臓代謝平衡法③)インシュリン抵抗性② 前回、糖代謝をあげるのに微量ミネラルが深く関与していることを説明しました。 糖代謝をあげるには中医学でいう健脾作用をあげ、摂取カロリーを控える必要が重要となります。 糖尿病では中医学でいうと脾の運化作用が追いつかず、余剰になった不生産物が身... 2020.11.02 糖尿病五臓代謝平衡法
読書(自分の心に残った名言) 生と病の哲学 生存のポリティカルエコノミー 小泉義之 著 ちょっと足をのばし行ったことのない書店で、上の本に妙に惹きつけられ、帰宅そうそう興味ありそうな部分を読み始めました。 哲学用語が難しく、簡単に読み進めることができませんが何となく理解できます。 「ポリティカルエコノミー」とは経済学的研究を総... 2020.10.30 読書(自分の心に残った名言)
読書(自分の心に残った名言) 猛烈に諸縁を放下し、専一に己事を究明する 漱石の本を読んでいると必ず中医学にも関係する言葉だと気付くところが出てきます。 今回は「門」の最終部分に出てくる箇所です。 「猛烈に諸縁を放下し、専一に己事を究明する」夢想国師の言葉のようですが、このなかの諸縁を放下するという言葉は曲黎敏先... 2020.10.27 読書(自分の心に残った名言)