デー君

中医学

東洋医学の力を知れ

数年前、西部邁のゼミナールという番組で東洋医学が紹介されていました。 自由診療で東洋医学治療をしている川田靖子医師との対談です。 西部邁が中医学でいうところの「厥冷」で全身に紅斑がでる疾患を治療してもらい東洋医学のすばらしさを知ったようです...
読書(自分の心に残った名言)

廓然無聖(かくねんむしょう)東京物語 原節子

武帝が達磨大師に自分の功徳をたずね「無功徳」と答えられ、では「真の功徳はどのようなものか」とさらにせまった時にいわれた言葉が廓然無聖(かくねんむしょう)だそうです。 難しい言葉ですが青空がカラット晴れ渡って世間の価値で求められるようなもので...
アトピー性皮膚炎

皮膚の防衛機能を上げる衛気(えき)

アトピー性皮膚炎を中心とする皮膚疾患の方は中医学の概念でいう「衛陽不固」が多いようです。 衛陽不固のため、悪風があり、腠理が空疎のため、津液が外泄して自汗がみられ、外邪が侵入しやすくなり風邪をひきやすくなります。一般的に顔色が白く、舌質淡、...
中医学

生命の基礎になる腎

西洋医学では「腎」は中医学で考えられるほど広範な働きはないようです。(性機能や生殖能力、ホルモン分泌、耳鳴り、難聴など) 腎に蓄えられている「腎精」を「気」=エナルギーに変えることを「煉精化気」というようです。 「腎」がなぜ重要なのか、「心...
中医学

気になる下肢(足)の浮腫(むくみ)

浮腫(むくみ)の相談は主に下肢の場合が多いので、下半身の浮腫(むくみ)について考えてみたいと思います。 ❶:水湿困脾  住居の影響がかなりあります。昔水田だった所や河川敷の後などに造成され  住宅地になった所に長年居住している。また仕事が常...
糖尿病五臓代謝平衡法

陰虚治療の中心は脾陰を補う

津液・血・精 中医学の概念で言うところの「陰虚」は単純にいうと津液・血・精が不足する証候群です。 津液・血・精に関しては中医学の勉強を始めるにあたり、最初に通る関門ですが、正確に理解している人が少ないのが現状です。 津液⇔血⇔精 上の図のよ...
中医学

中医学勉強会(精・精気・精血・精血同源)

中医学を勉強したいという方が数人いらして勉強会をはじめました。(現在は休講中です。皆さん仕事をもっておられ、時間の調整がうまくいかないことや一度休んでしまうと次のとき他の方と歩調が合わなくなってしまいます。一番の原因は自分の講義に魅力がなか...
中医学

五臓の異常を簡単にみる

よく足がつるという人に病院などでよく芍薬甘草湯が処方されます。 足がつるという症状を中医学的にみると「肝血虚」です。肝血虚では握力なども弱くなります。 よくクシャミをする人がいます。 中医学では、外邪に対する腎陽の防御力です。腎陽が不足して...
中医学

健脾化痰と養陰化痰の割合「一切の咳嗽、上焦痰盛を治す」

原因はさまざまですが、痰が肺に阻滞して長期になり、化熱され、傷陰され長期の咳嗽、切れにくい粘痰、痰熱互結となり心窩部の圧痛を生じたご相談です。 最初は後鼻漏の相談でした。「湿邪」は長期に停滞することにより、可熱され「痰熱」になっていきますが...
中医学

痰の病症

中医学で言う痰には,狭義と広義の二つの異なった意味がある;狭義の痰は、単に喀出される痰液を指し;広義の痰は、体内の経絡、臓腑の各所に留まってさまざまな症候をあらわす。 たとえば痰が肺に留まれば、咳喘,痰多を;心に留まるれば、心悸、神昏、癲狂...