易経と中医学は関係が深いようです。
中医師がよく読んでいるのを見かけます。
またある年齢になると易経を勉強したくなる人が多いようです。
人間が成長していく過程での困難をあらわしているのが、水雷屯(すいらいちゅん)
の卦です。(䷂)
陽気が初めて発生し、成長していく過程です。(上卦が《水》で下卦が《雷》です。)
上卦が水で発生したばかりの陽気が簡単にのぼっていくことができないことを
あらわしているようです。
ここでの「陽」は人間の成長を現す動的な活動力と考えられます。
多くの人が好しとする人間性のようなもの。
この過程で過保護すぎると真っ直ぐに成長しないのでそれ相応の壁を突破して
いかなければなりません。
実に難しい塩梅が必要で、伸び伸びさせないと「陽」は委縮して育ちません。
教育が一番大事なところで。愛情をもって接し、練り鍛えるという卦です。
小・中学の教師などは非常に重要な仕事をされているという自覚が必要です。
それでなくても成長とともに、人間に不必要な性向が身にこびり付くいていきます。
ある年齢になると自分を振り返り、よく自覚することです。
先日も剣道の稽古の途中で、先生に余計な癖をはぎ取ることも考えろと実に
的を得た注意をしていただきました。
コメント