西洋医学では中枢神経系の脳・脊髄の病、特に精神異常にはニューロンの神経伝達
物質を中心に考えることが主流になっています。
中医学では「神明は脳に蔵され心より発す」「頭は神明の府」「心は君主の官、神明出ず」
という言葉があり、神明(精神・意識・思惟活動)に関し、脳と心との繋がりを考えます。
神明に関しては脳が「体」心が「用」と考え、脳中に元神、心中に識神が存在すると
分けて考えています。
中医学では心を単なる血液循環だけの臓器とみないのがおおきな特徴です。
西洋医学の進歩により、脳と心の関係がはっきりしたかたちで証明されるであろうと
想像しています。
当店にも精神疾患の相談の方が多くこられますが、天候などと総合して考えると
「頑痰」との関係が大きいということでした。
台風などが来て湿度が襲うと、ほとんどの方が悪化していました。
また髄液は腎精より生じ、髄液が脳に栄養を運ぶだけでなく、異物を吸収する役目が
あることを最近しりました。
脳⇔脊髄⇔腎の繋がりも中医学だけで西洋医学では考えていないように思います。
胸中の大気(宗気)なども虚損があると、中枢神経を制御し統括できなくんります。
(現在、難治なめまいの相談者がいてこれに相当するようなお客様がいます。)
いろいろ考えてくると古代の賢者は現在の医学よりも進んだ考えをもっていたように
思えてきます。
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