とにかく難治な疾患です。原因が不明です。完治は難しいとされ、症状の緩和に重点が
おかれます。銀白色のかさぶたをむりやり剥がすと、点状の出血がみられます。
(アウスピッツ現象)
西洋医学では、ひどい状態になると免疫抑制剤なども使用しますが体力消耗などの副作用が
ひどく治療を断念された方もいます。
日常の生活に支障をきたすということではないので外用治療が中心におこなわれます。
なかには痒みがひどく、精神がおかしくなるといわれたお客様もいました。
中国では雷公藤(昆明山海棠)など研究がさかんです。日本では入手することができません。
劇薬に分類されるので薬局で使用することは出来ません。
上海の皮膚科専門の病院に研修に参加したとき、たまたま乾癬の患者さんが多く、どのような
生薬を使用するのか、大変勉強になりました。
中医学では「血熱」「血瘀」「熱毒」ととらえ、それらに関連した薬が処方されて
いました。
「血熱」:紫根・赤芍、牡丹皮、生地黄、茜草
「血瘀」:山稜、莪朮、桃仁、紅花、丹参
「熱毒」:白花蛇舌草、五行草,板藍根、大青葉、土茯苓、菝葜(ばっかつ)
「陰虚」:黄精、旱蓮草
これらを中心にして加減していました。
日本では使用できる生薬がかぎられています。かなり困難ですがまったく可能性が
ない事はないのですが、患者さんや家族の方が、どれだけ深刻な病気なのか理解して
いません。
食事が重要な要素なのですがそこからわかってもらうことからはじめなければならのが
現状です。実際食事の改善でかなり良くなった方をみています。
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